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一歩手前の夜 [健康]

個室ではないけれど準集中治療室的大部屋で過ごす事になって、

私は頑張って起きていました。

夜眠れなかったら辛いと思ったのですが、今思えばそこで頑張らずに休めば良かったのかもしれません。

夜も 熟睡できなかったのですから。

大部屋の一番端、看護師さんの目が一番行き届く場所にいたのですが、

左側だけはカーテンがしまっていて、隣のベッドから先はみえません。 

午後三時に夫が帰ってから、看護師さんが身体を拭いてパジャマを着せてくれました。

起きていようと決めたのでベッドの背もたれを上げてもらいました。

痛み止め等々、点滴がされて 食事どころではなく、

病人らしく吸い飲み器でお水を飲ませてもらっていました。 

DCF00013.jpg

隣の男性はよく看護師さんを呼んでいて、

一度呼ぶと世間話のように簡単な質問をして話しかけていました。

最初はうるさいと思ったけれど、

きっと不安であろう心中に思いが至ると応援したくなりました。

看護師さんは気持ちを救ってくれる上に、

医学的な相談も一緒に考えてくれる天使かマリア様のような存在でした。

男性看護師もいらっしゃいました。

お隣の方は男性看護師の時はお話しかけが短く、そこは微笑ましかったです。

手術でどこかを切られたのか、何もわかりませんが、相当心細かったようで

次の日、私より早く病室に運ばれるまで、そのような様子でした。

 私の担当の先生方も来て下さいましたが、正直いってしばらく顔をみたくない気分でした。

 心電図も超音波もレントゲンも機器の方からベッドにやってきます。

胸からの出血も止まっています。でも管を入れているせい?か肋骨にひびが入ったような痛さがあります。 

[三日月] 

夕方、交代した看護の方は、背が高くがっしりしていて髪型もおしゃれな男性でした。

そして、なぜか私のベッドの横で大きなため息をなさいました。

ため息をつかれるという行為は、あまり気持ちの良いものではなく、ムッとしました。

どうしたものか考えましたが、怒るのはやめて様子を見ることにしました。

行動は他の看護師さんと少し違い、一人一人を管理しているであろうPCの画面を眺める時間が長く、 

私のベッドにぶら下がっている袋たち(尿、心臓からの血液)を見て、反対側にぶら下げ直しながら、

血液の袋は2個目で1個目は一杯になっていた事を教えてくれました。

(その情報、この状況にいる・・・?この時、私は、まだどのくらい出血したかしりません。

真実はしりたいので聞いてよかったのですが、少しショック)

また部屋には私の他に11名患者がいるので忙しい事など何気に話しかけてくれます。 

私は会話するまでの気力がないので、だまってきいて頭で考える状態です。 

大柄で力のある男性なので、体位交換時に右・左と身体を動かして

身体の下のタオルをきれいに直してくれる時は安心感があり

他の痛み止めを使う事になった時の薬の用意は大変に早かったです。

また胸の管に注射器状のものがぶら下がっているのですが、

それを小さいものにかえてくれました。 

隣の男性との会話の様子から、ひょっとして次回の国家試験待ちの医学生かもしれません。

それなら、ため息の理由がわかるような気がします。  

 ほし.JPG次にいらしたのは、はじめてお会いする先生、にこやかに

「お加減いかがですか~?」後ろから 「院長回診です」の声が聞こえ

確かに3名ほど若い女性をつれていらっしゃいました。

私は、ここで愛想笑いをすべきか、イヤできない・・・・・と葛藤。

また後ろから、「心臓アブレ-ションの・・・」と誰かの声。

院長さまは、そそくさとバックをしていなくなってしまいました。

いなくなる前に、一言くらい、声がけして欲しいものです。 

最初の一声が軽やかだっただけに、コントのような場面でした。 

 [ホテル]

夜になりベッドもフラットに、肋の辺りも痛いし首も動かすと痛く寝られそうにありません。

酸素も足りなかったようで酸素マスクもしていましたが煩わしく、小さくて簡易のものに代えてもらいました。

担当の先生方が夜にも来て下さり、痛いなら痛み止めを点滴しましょう。ということに。

直ぐにきいて2,3時間はもつとのこと。

実際にはもう痛み止めは使われていて、それは6時間おきにしか使えないので別の薬を使用するということだったらしいです。

その痛み止めは良く効いて、首を動かしても痛くなく、快適でした。

ウトウトしながら、家に帰ったら家族にバリバリご飯を作ろうと思い、使う食器までイメージしました。

痛みがなくなるって、なんて気持ちがよいのでしょう、前向きな私・・・・・・

気持ちがよい世界に漂っていたら看護師さんに検温で起こされました。  Don`t  Stop Me Now.

がっかり。

もうこの時間には女性の看護師さんに交代していました。 

夜中、やっぱり痛いので同じ痛み止めを使うかどうか看護師さんと相談しました。

時間的には使えるけれど、何かあったときの為にとっておくという事もアリですねとの意見もおききし、

気持ち良すぎたのも心配で、その前に処方されていた点滴で我慢することにしました。 

先生は我慢しなくていいと言ってくれていましたが、痛いとつぶやきながらグッタリの夜でした。

手術前日の夜、少量のご飯を食べたきり、ご飯はいつ食べられるのでしょうか。

動けないのにご飯は無理でしょう・・・・・・・・。そんなことも頭をよぎり、

夜中になっても若い担当の先生は様子を見に来て下さり、心電図をとられ、そのうち朝がやってきました。  


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